講談社 ヤングジャンプコミックス連載 筒井哲也 予告犯を読んだ感想
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ヤングジャンプで連載していた社会派マンガです。

ちょっと有名なこのホリエモン似の堀井社長が登場するキャプチャーを見たことがある人はいるんではないでしょうか。

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堀江元社長がツイッターで漫画”予告犯”の堀井社長のコマについて言及していました。
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【作品のレビュー】
物語は、派遣会社を理不尽な形でクビになった主人公と日雇い先で知り合った仲間5人が”ある理由”で殺人を起こしてしまうことから始まります。

殺人と死体遺棄という重大な罪を犯し、後に引けなくなってしまった主人公たちはYoutubeやニコニコ生放送等を通して”新聞紙”を名乗り、世間に向け犯行予告を行い制裁と称して世直しを始めます。

食品偽装問題で開き直った会見を行い世間の批判を浴びた食品加工会社、反捕鯨団体シーガーディアン(シーシェパードがモデルと思われる)等が主人公達に次々と狙われていきます。

それを捜査し、追い詰める警察側と徐々に追い詰められていく主人公たちの心理描写等も丁寧に描かれています。


”予告犯”では、どこかで見たようないわゆるニコ厨やバカッター、2ちゃんねらー、大衆に媚びるポピュリストな政治家等 『コイツ見たことあるな…』と思うような登場人物が多数出てきます。
具体的にはマジコンの使用を『クソゲーばかり作っている国産ゲームメーカーが悪い!』と正当化する中学生や、ツイッターで『婦女暴行されるやつも悪いんじゃねぇの?』とツイートして炎上した大学生等、現実世界で見たことあるようなエピソードが度々登場します。

それらの描かれる話は ”訳知り顔のオッサン” が表面をなぞったようなこういうの描けば若者にウケるんだろ?といったにわかが流行りに便乗したようなエピソードではなく、騒ぎにお祭り気分で便乗するネットユーザーの心理描写、その中で微かに見える正義感だったりリアルなネット社会の様相が上手く描かれているという印象を受けました。


意見が分かれる部分だと思いますが、個人的には物語の要所要所で現実世界のありそうな出来事や人物を皮肉ったような一コマの登場するガンツの作者に通づるものを感じました。

次々と世直しを続けていく主人公 しかし、その動機には別の゛真の動機゛も隠されていました。 これは物語の最後で明らかになります。
最後のオチに賛否のある作品ですが、個人的には凄く面白かったです。

全三巻で完結するので、気軽に読めて非常にオススメな作品です。 


※管理人は漫画を買っときながら、読まない癖があります (´・ω・`)
暇なときに読もうと思って買ったかんなぎ9巻を数か月ぶりに発掘したので、こちらの感想も近々書きたいと思います。